父に、嘘を、ついた。
認知症が進み、夜中に覚醒しているらしい父。
やることがなく携帯電話をいじって登録してある番号や着信発信履歴にワン切りしているようで、相手は着信があるから折り返し電話すると「電話なんかしていない」と言う。
私にも仕事中に電話がかかってきて、出られなくて折り返し電話すると「電話していない」と言う。
妹と相談して、もう携帯は無理だから撤去しようという話になり、携帯電話を持ち帰ることにしました。
先延ばしにするのはイヤなのです。
雨の日は運転したくないけど、決めたからには・・・と行ってきました。
特養に着いてスマホから父の携帯に電話するフリをして、
>あれー、電話かからないね。お父さん、この電話壊れてるよ?
>もうこういう電話機は作ってないの。スマホに変える?それとも解約する?
と聞いてみたら、スマホは使えないから・・・と黙り込んでしまった。
>電話代は私が払ってるの。通話できないのに電話料だけ払うのイヤだなあ。
>解約していいかな?
唯一のおもちゃを取り上げられた子供のような悲し気な目を見て、涙がボロボロこぼれてしまった。
でもこのままだと親戚に迷惑がかかる、と心を鬼にして持ち帰って来ました。
父はこれから何もできずに天井を見つめたまま長い夜を過ごすのかと思うとかわいそうでかわいそうで、帰りの道中涙が止まらなかった。
携帯が壊れているのも、電話代を私が払っているのもウソ。
父にウソをついてまで電話機を取り上げるなんて、なんて酷い娘なんだろう。
帰宅して父の携帯の発信履歴を見たらデタラメな番号が押してある日があって、もしかしたら母に電話してたのかな、って母の位牌を見ながら思ったのでした。
今日の散歩は1Fまで。
今度天気がいい時に、外へ散歩に行こうね。
泣きながら帰って来たのに、恒例週末焼き餃子は美味しかった^^





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