おふとん日記

人波の中をかき分け 壁づたいに歩けば 隅から隅這いつくばり 強く生きなきゃと思うんだ

ウラジオストクとかモスクワとか

昨日の日記でシベリア鉄道に触れて(ちょっとだけ)シベリア熱が出ているので、今日はその続き。


中学生の頃、五木寛之に傾倒しておりました。
青春の門、青年は荒野をめざす、バルカンの星の下etc... 
航路と陸路でウラジオストクを目指し、そこからシベリア鉄道でモスクワへ向かう。
五木寛之の小説にはこのルートを使った題材が多く、それはもう浪漫の塊です。
多感な時期に読んで「同じルートをたどってモスクワに行きたい!」と夢見る乙女になったのも必然です。


特にシベリア鉄道。
絶対に乗るの!
荒野を見ながら、さらばシベリア鉄道を聴くの!
という思いを胸に秘め幾年月。
ワタシの定年退職後のバケットリストのひとつが「シベリア鉄道で行く約9,200km・1週間の鉄旅」なのです。



とはいえ定年退職まで待ってられない。まずは下調べに日本から一番近い西ヨーロッパと言われる、シベリア鉄道の始点・ウラジオストクへ行こう。


そう思っていた2019年秋のこと、翌年(2020年)春にANAが直行便を就航するという情報をゲット。
それまではどこぞを経由しないと行けなかった憧れの地まで、トランジットなしの2時間半で行けるとなるとANA SFCの血が騒ぎまくりです。


会社の休みを押さえ、4月17日・20日の往復航空券を予約し、



地球の歩き方・ウラジオストク編を買ったのが2020年1月のことです。


ホテルも予約して、観光地や行きたいお店もチェックしてGoogle myマップも作ったのですよ。


もうちょっとでウラジオストクへ飛ぶぞ!というときになって大陸からやって来たのが、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)でした。


ANAから「飛行機飛ばなくなりました」メールが届いたときの悲しさと言ったら・・・
ホテルへ泣く泣くキャンセルメールを送ったら「伝染病がなくなたら来てね、待てます」というちょっと怪しげな日本語で、でもとても丁寧なメールをいただき、ああやっぱりロシアの人はいい人だと感激したものでした。


コロナの流行終焉が見えかけたとき、ロシアがウクライナに攻め入ったことで外務省はロシア全土に避難勧告を出し、ロシアへの渡航が叶わなくなってしまいました。
2023年7月現在、ウラジオストクもモスクワも行けません。行こうと思えば行けないこともないけど、リスクを冒してまで行く勇気はないなあ。



ちなみに、モスクワには2006年に行きました。


テヘラン→成田のトランジットが10時間くらいあったので、ビザを取ってシェレメーチエヴォ国際空港からモスクワ市内に遊びに行ったんです。
11月のモスクワは、凍死するかと思うほど寒かった・・・
前日までいたイランと気温差が30度くらいあったと記憶してます。
一応ニット帽とか防寒着を持って行ったけど、東京とは比べ物にならない寒さでした。


なぜテヘランからモスクワトランジットなんて無茶ぶりをしたのか。
理由はそのうちに(/・ω・)/